お仕事でお寺に取材に伺いました。
お寺=仏教といっても、いろんな宗派があることはご存知だと思います。しかし、その宗派がどんなものなのかなどはなかなか知らないのではないでしょうか。
私は特にキリスト教系の学校だったのもあり、仏教のことは小学校で学んで以来詳しく学んでいません。正直、自分の家に仏壇がありますが何教なのかもよく知りませんでした。
そんな私ですが、今回お寺にお邪魔して坐禅体験(座禅体験)をしてきました。コロナ禍でなんだかここ数年はぼんやりと過ごしていたのですが、徐々にこうして新しい学びや出会いがあり、生き生きとお仕事ができているなと思います。
坐禅体験はなんだかとっても頭がクリアになり、悟りを開くまではいかないにしろスッキリして身体まで軽くなったような感覚でした。コロナ禍で疲れている全ての人におすすめできます。
今回私が体験した坐禅体験を詳しくご紹介していきます。
坐禅ってどんな感じ?と気になっている初心者の方はぜひ参考にしてみて下さいね。
坐禅とは
坐禅の教えは、「禅」の根本だといいます。仏教の一派である禅宗は、インドから中国に伝わったもの。坐禅をすることによって悟りが得られるため、ただひたすらに坐禅をして修行をします。お釈迦様も坐禅をして修行をし、悟りを開いたと言われており、禅宗の考えは釈迦の思想に近いとされてきました。
ということで坐禅はいわゆる禅寺といわれるお寺で体験することができます。日本では、臨済宗・曹洞宗のお寺になります。
実は細かいルールもあり、曹洞宗では壁に向かって座り、臨済宗では向き合って座るなどの違いがあるそう。体験を受け入れているお寺ではそれぞれのルールの元で体験することができます。
座禅の姿勢
坐禅を体験してみるまで分からなかったのですが、まず「正座でするのか?胡坐なのか?」という根本的な疑問がありました。
正解は胡坐(あぐら)なのですが、組み方にも細かいポイントがあります。身体が固い人はちょっとしんどいかも…?と思いましたがここでも新しい発見が。
じつは、坐蒲という坐禅用のクッションを使って坐禅体験するのです。
体験は、坐蒲を整えるところからスタート。畳への上がり方や座り方、指の形など細かいポイントを教えていただきながら、姿勢を整えます。
坐蒲を使うと背筋がシャキッとしてとっても楽なんです。これなら長時間でも座っていられそうでした。
座禅は厳しい??
坐禅というと棒で肩をたたかれる…みたいなのを想像していきましたが、今回私が訪れたお寺では体験者には行っていないというお寺でした。初心者ならちょっと不安になるポイントでしょう。
体験を受け入れていらっしゃるお寺はほぼ、警策をされていないのでは?と思います。みんな不安だし警策が痛かった・怖かったという口コミがあれば体験したいという方も減ってしまうかもしれませんよね。
坐禅の間は瞑想をする?
坐禅をしている間、どうするのが良いのか聞いてみました。
目はとじるのではなく半目(はんもく)で、実は見えていても良いのだとか。そしてよく頭の中をからっぽにして~といいますが、無理に考えを放棄しなくてもいいそう。頑張れば頑張るほど、気になってしまうことがあるといいます。なのでふとわいてきた考えは、無理に追い払うのではなく、考えすぎるのではなく、流すようにするのが良いのだとか。
といってもなかなか難しいんですよね。
しかしそのアドバイスがあり、より集中できたような気がしました。坐禅をした中で一番クリアに感じたの感覚が「音」です。
普段は聞き逃すような、水が流れる音や鳥が鳴いている音がとってもよく聞こえてくるんです。静寂の中坐禅をして過ごすと、まるで生まれ変わったようなとってもすっきりした気持ちになれました。
日常の嫌なこと、気になることから離れてとても良い時間を過ごすことができます。
坐禅体験に必要な持ち物
座禅体験に必要な持ち物などはプランによってさまざまですが、私が体験した場所では「靴下」は必須でした。女性の方はストッキングなどで来られる方もいるかもしれませんので、決まり事などを確認して用意するようにしてくださいね。
また、動きやすいパンツスタイルが必須です。ロングスカートなどでもいいかな?と思ったのですが、やはり動きやすいパンツは必須です。ジーンズはカジュアルすぎるので、ユニクロなどでもいいのでチノパンみたいなパンツをはいていった方がいいかなと思いました。
坐禅体験を終えて
座禅体験、はまってしまいそうな魅力がありました。毎日仕事(スマホ)に追い回されているので、全てを忘れて何も考えずに過ごせるこの時間はとても貴重です。
僧侶の方にお聞きしたのですが、わざわざお寺に行かなくても坐禅はどこでも可能です。もちろん修行として坐禅をされている場合とは全然異なるのですが、個人で行うと自分とゆっくり向き合う時間が作れて良いのでは?
私もとても良い時間を過ごさせていただきました。
座禅ってどんなもの?と気になっている方はぜひ一度は体験してみてください。新しい自分に出会えるかもしれません。